ハヤトウリは、1917年(大正6年)に鹿児島県に導入された熱帯アメリカ原産のウリ科の食用植物です。鹿児島由来なのでハヤトウリと名前が付いて利用されています。この頃は全国的に流通するようになって、手に入れやすくなったので、おいしい料理法を紹介しようと思います。
ハヤトウリは、デコボコした表面とタテにミゾがある不格好な洋ナシ形の野菜です。色はうす綠の物と白色の物があります。白色の方がクセが無くやわらかいと言われています。
良いハヤトウリの見分け方は表面の色ムラの少ない物で表面にキズが無い物で、持って見た時に重量感があってみずみずしい物を選びましょう。
味は歯ざわりが良く、パリパリ、シャキシャキした食感とクセの無い淡泊な味が特徴です。栄養価は低く、カリウムと食物繊維が多いのが特徴で低カロリーなのが利点です。
料理法と気を付ける事
皮が固いので厚めに皮をむくようにしましょう。皮を厚めにむかないと食感がとても固く繊維質でとてもまずくなるので気を付けましょう。アクが強いので塩を入れた水に浸けてアク抜き等をして万全を期すなら1~2分程度、下茹でしましょう。タネとワタの部分は食べられないので捨てましょう。
漬物はクセのない淡泊な味のせいで、食感以外の特徴はありません。キュウリやウリの漬物に比べて個性がありません。キュウリやウリの漬物は苦手だけどパリパリとした食感のウリ科の野菜の漬物が食べたい人向けです。
サラダはクセが無いので他の野菜に合わせやすく無難で万人向けです。ただポテトサラダとは相性が悪いかもしれません。
天ぷらは食感を楽しめる上に味が淡泊な所も揚げ油でうま味が付きおいしく食べられます。水分が多い食材なので油はねしない様に水気をよく切って注意して揚げるようにしましょう。
煮物は淡泊なハヤトウリにコクとうま味を加えるために豚バラ肉の薄切りやブロックやニワトリの手羽元・手羽中・手羽先やモモ等を使うと良く合っておいしいです。手羽元・手羽中・手羽先を使うと脂とコラーゲンと骨のうま味がハヤトウリにしみ込んでおいしいのでおすすめで鶏肉が骨から簡単にはずれるまで煮込むと食べやすくて手がよごれなくてとても楽です。ダイコンで煮た物よりクセが無くて万人向け。
肉野菜炒めはハヤトウリと肉のシンプルな物から栄養バランスを考えたニンジンやピーマンやナスやモヤシ等を加えた物など色々なバリエーションを選べます。味付けも塩やしょう油や味噌から市販の生姜焼きのタレや焼き肉のタレ等が選べて飽きが来ません。
きんぴらはハヤトウリだけのきんぴらからニンジン等を入れたきんぴらまで色々と作り手の創意工夫が出来る料理で、炒めてしょう油、砂糖、酒で味付けして出来上がりと簡単に作る事が出来ます。肉を足すと副菜から主菜になって使い勝手が良い。
まとめ
キュウリの様にカリウムが豊富で低カロリーだけど、キュウリよりクセが無く炒めると煮るが出来てキュウリより料理のバリエーションが増える。皮を厚くむいてアク抜きをしないといけない。(キュウリもアク抜きをする)
少しの手間で目先の変わった料理を食べられる、ハヤトウリはおすすめです。
文章:北山南河