福祉・医療

精神科のケースワーカーで感じた、利点と限界

 

 精神科の一部ではケースワーカーを配置しています。利用することで、診断とは別に30~60分の話をできます。(主治医とは別)

 

 ケースワーカーからは、障碍者が何をしているのかという情報をもらえます。一人の情報収集には限界があるので、同じ障碍を抱えている人がどうしているのかを知るのは重要です。(インターネットの情報だけでは限界があります)

 

 有益な情報をもらえる一方で、健常者に障碍者の気持ちになるのは不可能だと思う一面もありました。

 

 ケースワーカーから発達障碍者が使用する、ホームページを紹介されました。サイトには障碍者の悩み、苦しみなどが書かれています。繰り返し読んでいると、同じ苦労をされているのだなと感じました。

 

 障碍者についての本をいただいたこともあります。色々な病気を抱えた方の生き方を記されていました。

 

 どちらも人としては大変ありがたいものの、大きな落とし穴が隠されていることにお気づきでしょうか。「私には障碍のことは一ミリもわからない」とギブアップ宣言をしているのと同じです。材料は与えるから、あとは自分でやってくださいになってしまっています。

 

 他の場面なら一ミリも気にならない(障碍を理解するよりも個性を認めてくれる存在で充分)ものの、精神科の対応としては?マークをつけざるを得ません。真の理解者はいないのかなと、悲しい気分になりました。

 

 発達障碍の当事者として、真の理解者と巡り合うことを願ってやみません。

 

*発達障碍に精通する支援者と巡り合うのは、不可能なのかもしれません。

 

文章:陰と陽

関連記事

  1. 障碍者として生まれたために失ったもの
  2. 障碍者の一部は交流会の参加、交友作りに消極的
  3. 土、日もオープンしている支援機関もある
  4. 都道府県で処方してもよい薬の量が異なる
  5. コラム:『これからの医療者』
  6. B型作業所でeスポーツのプロでお金を稼ごうというものがあった
  7. 障碍者は支援者などに対して主に2つの評価を出す
  8. 発達障碍は大人になってから気づくことが多い

おすすめ記事

ショートショート『雪の日の幸運(幸せはどこに待っているかわからない)』

 失敗続きの一日だったため、メンタルが落ち込んでいた。  ゆっくりと天を見上げる…

喫煙率の低下

 喫煙率は年々低下傾向にある。 厚生労働省のデータによると、昭和40年時点では男…

大相撲の新十両を見て思ったこと

 2022年5月場所の新十両が発表され、千代嵐、栃丸の十両に昇進することとなりました…

歌舞伎町のジェンダーレストイレは4カ月で廃止

出典:Photo credit: "KIUKO" on Visualhunt.com女性、子供の…

佐賀県の名産を使用してお菓子を作っているB型作業所

  佐賀県で自家栽培した野菜を用いて、お菓子を作っている事業所(ワートビア天山)を紹…

新着記事

PAGE TOP