福祉・医療

成人してから、発達障碍の診断を受けるということ

 

 今回は成人してから、発達障碍の診断を受けたという話を取り上げていきます。

 

  発達障碍の診断を受ける際、言語能力、記憶力、空間把握、動作性のIQを検査されます。4つの結果に基づいて、発達障碍の有無を調べることになります。

 

 発達障碍の能力の個人差はあるものの、言語能力は非常に高いというのをよく見かけます。知識レベルの高さに定評があり、オタクレベルに達している人と接したこともあります。

 

 世間ではあまり認知されていないものの、一流大学を卒業する人は発達障碍の確率が高いような印象を受けます。一般人では到達できない領域に足を踏み入れられるからこそ、超一流大学に合格を勝ち取れるのでしょう。

 

 反面、空間把握、動作性に関しては、知的障碍クラスという方も少なくありません。立体を理解できない、いわれてから行動するまでに時間を要するといった欠点を抱えています。

 

 能力のバランスに難のある発達障碍者のターニングポイントとなりやすいのは、就職活動もしくは仕事をしてからといえるでしょう。業務においては、コミュニケーション能力、マルチタスク作業といったものを求められます。発達障碍はこれらが欠如している人が多いため、ここで壁にぶち当たることになるのではないでしょうか。

 

 健常者にはないケアレスミス、同じ失敗の繰り返しといったことで評価を下げます。本人は一生懸命やっているつもりであっても、周囲からはそのように見えません。広汎性発達障碍を抱えている筆者のように、解雇通知をなされた当事者も少なくないのではないでしょうか。

 

 成人してから苦労しないように、発達障碍の診断を受けるのは早ければ早い方がいいのかもしれません。社会に放り出される年齢になってからわかったとしても、手遅れになってしまっているように思います。大学卒業後の転職歴や退職癖は残ってしまうため、未来に大きく響くことになるでしょう。

 

https://news.yahoo.co.jp/articles/f7d8f98fe50af66eb7f1fcde07471a8cc166a435

©早稲田政経卒「発達障害」26歳男が訴える不条理

 

文章:陰と陽

関連記事

  1. 障碍者支援の矛盾
  2. A型作業所、B型作業所、就労移行支援にすぐに通所できるようにして…
  3. モラハラ、パワハラで障碍者の雇用形態に変化をもたらす
  4. 障碍者の働くうえでの苦悩
  5. オートファジーシステム(16時間断食)が注目されている
  6. 兵庫県で条件付きで、フルタイム勤務可能なA型事業所の紹介
  7. 発達障碍者に読んでほしいサイト
  8. 支援機関は一部の障碍者の人間性を否定する場所

おすすめ記事

羽生九段はタイトル100期獲得なるか

 羽生九段は史上初の七冠を達成するという、輝かしい成績を残してきました。これまでに積…

『受け止める』―君を支え続ける、一生をかけて―

君がどんな状態になっても…絶対に受け止める。…

怖い話『拝まれた』

買い物に行く途中、知人にばったり出くわした。少しばかりの立ち話する中で、&n…

田中将大投手が来期は楽天でプレイする

 田中将大投手が楽天に入団することが決まった。 推定年俸は菅野よ…

【欧州CL】Matchday 4 バルセロナ対インテルの死闘

UEFAチャンピオンズリーグ2022-23シーズン・グループリーグ第四節、…

新着記事

PAGE TOP