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京阪電鉄は2021年1月より3000系プレミアムカーをデビューさせる

 

 京阪電鉄はプレミアムカーを組み込んだ、3000系を走行させると発表しました。京阪では特急専用車(2018年度より)として運用される8000系に続く、有料列車を組み込んだ車両となります。

 8000系とは異なり、3000系のプレミアムカーは新造されます。8000系を超える車両となる可能性は充分にあるといえるでしょう。

 京阪3000系の歴史について軽く触れます。

 

2008年開通の中之島線の快速急行用としてデビュー

 本車両は2008年開業の中之島線で、快速急行用としてデビューしました。第49回ローレル賞、2009年度グッドデザイン賞を受賞するなど、高い評価を受けている車両となります。

 車体の色が青紫となっているのは、他ではあまり見かけません。京阪電鉄としては従来にない色をコンセプトにすることによって、斬新さを強調したかったのかもしれません。

 快速急行用としての運用を目的としていたため、特急での運用はほとんどなされていませんでした。(ごくごく一部で使用されるにとどまる)

 

中之島線の苦戦を受けて、3000系を特急用として運用開始

 中之島線の乗客者数が芳しくなかったこともあり、京阪電鉄は2011年に大幅なダイヤ改正に踏み切ります。中之島線の快速急行用として運用されていた本系列は、昼間時間帯は特急用車両として運用されることになりました。(一時間あたり4本の運用)

 早朝、夜間においては快速急行の運用に用いられます。早朝では快速急行を3000系で走らせるために、特急車両を一般運用とすることもありました。

 稀にあった臨時ダイヤにおいても、快速急行に3000系を優先的に割り振っていたこともあり、当初の色合いは残っていました。

 

特急車として定着 

 3000系の特急運用を決定づけたのは2016年のダイヤ改正です。3000系による快速急行の本数は極端に減らされ、出町柳発の通勤快急1本のみとなります。(夜間に一部運用されていた時期もある)

 快速急行における定期運用は原則として一般車となり、優等列車である3000系は快速特急、特急に優先的に充当されることになりました。

 2017年のダイヤ改正にて、淀屋橋発の快速急行1本を3000系運用で行うも、劇的な変化は見られませんでした。

 2017年には3000系の車体工事を行います。特急運用の際に京阪電車のシンボルであるハトマーク、快速特急運用の際は「洛陽」を表示するようになりました。特急運用に力を入れるというメッセージを発していたのかもしれません(この時点で特急、快速特急以外ではほとんど使用されなくなっていた)。

 2018年のダイヤ改正において、快速急行における3000系運用は寝屋川市発の1本だけとなりました。(点検などの場合は一般車による運用)快速急行用としてデビューした当系列は、前線を通しての運用はなくなります。

 

2021年1月にデビュー

 3000系プレミアムカーは2018年より工事に入り、2021年にデビューすると発表されました。追加料金はかかるものの、インターネットに接続できる機能を備えた、プレミアムカーに乗車してみてはいかがでしょうか。

 

(注)特記事項

*ライナー(全車両有料)として使用するのかは発表されていないものの、将来的には充分に考えられます。

*8000系同様、快速特急、特急、ライナーのみの運用となるかもしれません。快速急行以下では使用されない特別車扱いになるのでしょうか。 

 

文章:陰と陽

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