香川県で、18歳未満のゲームの利用時間を制限する法律が可決されました。当初はスマートフォンも含まれていましたが、住民からの反発を受けてコンピュータゲームのみが対象となりました。
ネット・ゲーム依存症対策条例は、4月から施行されることになっています。違反しても罰則などはなく、家庭の自主性に任せられることになります。
ゲーム依存はWHOで依存症リストに加えられました。そのことを受けて、条例を制定したものだと思われます。前例がないだけに、画期的、行政が暴走したという二つの印象を受けます。
・日本におけるゲーム依存の現状
日本のゲーム依存率は高く、10~20代では20パーセントくらいの人間が平日に3時間以上プレイしています。休日になると35パーセント程度まで跳ね上がります。平日に6時間以上という人もいるようです。
ゲームのプレイ時間が長い人ほど、やめたいときにやめられない、他の活動への興味関心がさがっていることから、日常生活に影響を及ぼしているといえるかもしれません。
ソシャゲでランキングを上げるために、1日に18~20時間プレイするプレイヤーもいます(24時間体制と思われるIDもある)。睡眠よりもゲームを優先する生活になってしまっています。
・条例可決による今後の影響
他の県においても、ゲーム条例を儲けようという動きが活発になるかもしれません。秋田県大館市においても似たような条例の制定に動き始めました。大阪府においては、生徒・児童に対するガイドラインを各市町村教育委員会に発行しているようです。
条例を制定することで、香川県民のゲーム離れは加速していくのでしょうか。個人として今後の推移を見守っていきたいと思います。
ゲームを辞めることで、他のことに興味をもてるのであれば悪いことばかりではないのかもしれません。他人と触れ合う機会を増やすことで、依存から脱却するプレイヤーが増えることを切に祈ります。
*以前にゲーム法案の記事を書きました。そちらも併せてみていただければ幸いです。
文章:陰と陽