猫から人間に病気が伝染することはほとんどありませんが、ゼロというわけではありません。猫から人間にうつる可能性のあるタイプを以下に示していきます。
(トキソプラズマ症)
トキソプラズマ・コンディとよばれる原虫によって起こる。猫が感染した場合、人間に有害な物質であるオーシストを3週間程度排出する。
健常者である場合は重症になることはありませんが、HIV感染者などの免疫不全だと重篤な症状になりうる。妊婦も注意が必要で、先天性のトキソプラズマに感染すると、子供の発育状況に影響を及ぼすこともある。(脳性麻痺、精神障碍、視力障碍などが確認されている)子供の人生を考えるのであれば、猫を飼わない方が無難かもしれない。
空気感染、経皮感染はしない。
(Q熱)
基本的には家畜からの感染が多いですが、猫からの感染も報告されています。
インフルエンザのような症状で、2~3週間の潜伏期間のあと、(38~40℃)の高熱にみまわれ、頭痛や筋肉痛が強く現れる。肺炎、肝機能障害などが出ることもあり、心内膜炎に移行すると治療が困難になる。
動物の糞便・乳汁・尿から病原体が検出され、飛沫することで感染する。
人間にとって大きな影響を及ぼすこともあるので、注意を払うようにしよう。
(猫ひっかき傷)
猫にひっかかれる、噛まれた後に発症する。傷が赤く腫れ、腫瘍ができたり、発熱、リンパ腺がはれたりする。
噛まれたら確実に発症するのはなく、身体が弱っているときに症状が出る。自然治癒する場合が多いものの、免疫不全だと重症化するリスクもある。
傷口を洗う、消毒するなどの対処を行おう。wikiによると5~20パーセントの猫が病原体を保有している。猫の大人ではなく子供に発症しやすい。
*猫から感染する病気を知りたい場合は、以下のサイトを参考にしてください。生命にかかわることもあるので、猫を飼う場合はしっかりとした知識を得るようにしましょう。wikiにも詳しく書かれているので、こちらも目を通しましょう。
参考文献
https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/3009-toxoplasma-intro.html
©トキソプラズマ症とは – 厚生労働省-戸山研究庁舎
http://www.pref.shizuoka.jp/kousei/ko-510/seiei/neko/05byouki.html#qfever
©静岡県/猫から人にうつる病気
文章:陰と陽