福祉・医療

障碍者枠は週に30時間以上働くことが求められる.

 

 障碍者枠で就職する場合、週30時間以上の勤務が求められることが多いようだ。

 ハローワークの求人票においても、週30時間以上と記載されているのを見たことはないだろうか。

理由はいたって簡単なところにある。週30時間以上の雇用でないと、障碍者雇用のカウントが半減されてしまうのだ(精神障碍は特例あり)。障碍者雇用は障碍者をカウントするための雇用であるため、なるべく数を減らしたいのが企業側としての本音。30時間未満しか働けないとわかっただけで、選考外となってしまうことも考えられる。

 体力に自信がないからといって、時間短縮はできますかという質問は避けた方が無難。障碍者雇用を理解していないことが一発でわかってしまうし、企業側にとって大きな爆弾を抱えることになる。安定して30時間以上働ける人材を求めていることを、頭にとどめておきたい。

 体力的に働く自信がないのであれば、A型作業所などに通所するところからはじめてみてはいかがだろうか。近年は施設外就労で一般に近い環境で働ける事業所が増えつつある。自信をつけてから、一般就労を目指してみよう。(実習先に就職できることもちょくちょくある)

 障碍者枠は出社できることが重要、このことを念頭に置きながら就職活動に取り組んでいきたい。

 

*一般就労する場合、原則として20時間以上は働けることが求められます。それ以下の人は、採用されないと思った方がいいでしょう。(法定雇用率に算出できるのが最低20時間であるため)

 

文章:陰と陽

関連記事

  1. 障碍者支援は脳を腐敗させなければつけない職業
  2. ショートショート『天才を採用した末路』
  3. 福祉施設の倒産が増えている
  4. 松本俊彦『薬物依存症』(ちくま新書):ケアを考えるシリーズ4作目…
  5. 「共感力」は意思疎通のツールだが限界もある
  6. 障碍者は見えないところでお世話になり、見える形で被害を被る
  7. 精神科を変更する場合にやっておきたいこと
  8. 惹きつけられる魅力

おすすめ記事

世界の国と国旗☆第87回目 スロベニア共和国

皆様こんにちはLewis Abe(ルイス アベ)です。&nbsp…

詩:『レモンスカッシュのうた』

喫茶店で必ず最初に注文するレモンスカッシュだ…

雇用保険制度の変更点

 ハローワークによる雇用保険の受給制度が変更になった。 旧制度では退職した会社か…

「職場の一日」

 昼食を食べると眠気が襲ってくる。 寝たい、眠たい、横になりたい…

障碍者、健常者は信頼し合えるのか

 障碍者(基本的に先天性)、健常者(一般人)は信頼関係を構築することができるのか。…

新着記事

PAGE TOP