福祉・医療

発達障碍が働く難しさ

 

 発達障碍者が働くにあたって難しいと思ったのは、一般人の感情が他よりも動きやすいところにある。必死に頑張れば応援してもらえる反面、なまけてしまうと誰も口をきいてくれなくなる(浮いてしまった場合、他の感情をあまりに読めない場合も同様)。両極端になってしまいがちな一面がある。

 当事者にとってはどちらも好ましくない。応援されるというのは一見いいようだけど、無理をして自分を壊す確率が上昇する。期待にこたえなければという思いにさいなまれることで、自分を潰してしまう人は少なくない。過剰なノルマであっても、役立たずといわれないために頑張ろうとする傾向がある(できなかった場合のしっぺ返しを恐れるため。過去の失敗なども影響する)。

 誰からも相手にされないというのもあまりにも悲しすぎる。人間の尊厳などを大いに傷つけられることになる。こちらになった場合、再起不能な傷を負ってしまうリスクがある。

 発達障碍者としての理想は応援もされず、無視もされないこと。難しいかもしれないけど、一般人にはこれを求めたい。職場で出る杭になるような状態は避けてほしいのが本音だ(そのことで退職に繋がりかねないため)。

 発達障碍者にとって働きやすい環境が作られていくといいな。そのためには一般人の協力が欠かせない。

 

文章:陰と陽

 

関連記事

  1. 利用者に暴力をふるう前に介護職をやめるべき
  2. 松本俊彦『薬物依存症』(ちくま新書):ケアを考えるシリーズ4作目…
  3. 利用者と支援者の距離感【障碍者編】
  4. B型作業所でeスポーツのプロでお金を稼ごうというものがあった
  5. 【難病について②】『仕事と治療』両立の難しさ。
  6. 広く浅くが唱えられる限り、発達障碍は生きにくい
  7. 健常者と障碍者はlose-loseの関係になりやすい
  8. 障碍者にも希望はある

おすすめ記事

他人を軽視するのはよそう

自身の尊厳を冒されるのは誰にとってもいやであると思います。そうであれば、他人の尊厳も尊重して…

仕事は権利

誰でも、仕事が憂鬱というか義務のように思える時があるのではないでしょうか?&nb…

障碍者施設ではどのようなことを行っているのか

 A型作業所、B型作業所でどのようなことを行っているのかを気にする方は多いと思います…

『歩くこと』の効用

歩くことには様々な利点・効用があります。心身ともに健…

学びは楽しいもの

知的欲求という言葉がある様に、基本的に学びは、楽しいものであ…

新着記事

PAGE TOP