福祉・医療

時代の変化が発達障碍者の仕事を奪った

 

 発達障碍者が働きにくくなったのは時代の変化があるのかもしれない。

 昔は単調な作業も多かったため、臨機応変が苦手な当事者にも仕事はあった。近年は単純作業はロボットがこなすようになったために、発達障碍者の行える仕事が奪われてしまった。(人間はどんなに力を尽くしても、ロボットに勝つことは不可能)

 発達障碍は介護、警備員、レジ応対(接客業)、車の運転といったものごとが目まぐるしく変わる職業は向いていない(一部は向いている人もいる)。介護職は見守り程度ならまだしも、重度な障碍者の介護は非常に難しくなる(筆者は無理だといわれた)。入浴介護を担当しようものなら、利用者を怪我させかねない。(最悪の場合は死亡事故)

 業務で車の運転を必要としていた場合、人、車の流れについていけずに事故を起こす確率は高くなる。レジなどもアブノーマルなことがあると、パニックになってしまう。流れからそれることを不得手としている。

 上記以外の職業においても、複数のことを求められることが圧倒的に増えた。一つのことを専門としたい発達障碍にとっては逆風といえよう。社会の構造によって、発達障碍は居場所を失ってしまった。

 発達障碍が居場所を確保できるかは、これからにかかっている。当事者ならではの仕事が増えていけば、状況は改善していくかもしれない。 

 

文章:陰と陽

関連記事

  1. 自分のやり方を模索してみよう【障碍者編】
  2. 発達障碍者からすると、利用者に寄り添うという企業理念はでまかせ
  3. 薬の副作用が副作用でなくなり、主作用になることがある
  4. 失語症の人が通所するB型作業所の紹介
  5. 樺沢紫苑著『精神科医が教える病気を治す感情コントロール術』あさ出…
  6. 精神科であったやり取り
  7. 高次脳機能障碍者向けの就労移行支援事業所
  8. 成人してから、発達障碍の診断を受けるということ

おすすめ記事

クラシック人気作曲家⑨

皆様こんにちは!桐谷 凛花(きりたに りんか)です。それでは…

プラスの要素を持つ人間と付き合っていこう

 最近は人間らしい温かみが社会からなくなったのか、ちょっと優しくされただけで勘違いす…

目が覚めれば

目が覚めれば、どうってことのない一日が始まっていた。俺は、煙草に火をつけて、大きく息を吐いた…

京阪電車で一本だけ設定されたプレミアカー同士の連絡

 2021年9月25日のダイヤ改正でプレミアカー同士の連絡が実現京阪電車のダイヤ…

映画『最高の人生の見つけ方』をご紹介

出典:© Warner Bros. Entertainment Inc.2007…

新着記事

PAGE TOP