福祉・医療

A型作業所、B型作業所から一般就労する確率はかなり低い

 

*古いデータを参考にしているため、直近の統計でないことに留意してもらいたい。

 

 A型、B型から一般就労した人数が厚生労働省から発表されている。

 どちらも一般就労率は5パーセント前後にとどまる(平成27、28年のデータ)。利用者の20人に1人しか一般就労していないことになる。なおA型の7割、B型の8割は(平成25年のデータ)一人も一般就労していない。

 A型、B型の最終目的は一般就労すること。それにもかかわらず、一般就労に繋がらないのは実践的なトレーニングを積んでいないからなのかもしれない。単純な軽作業を繰り返すだけでは、戦力になりうる人材にはなれない。最初から就職が難しい人も含まれている人材が含まれていたとしても、さすがに低すぎるのではなかろうか。

 一般への就職率を上げるためには効率的な方法は、実践に即した仕事に取り組むこと。そうすることで、一般への道を開けるのではなかろうか。

 A型作業所をお金だけの判断にしたのは、作業所の体たらくぶりも影響しているような気がする。

金銭を評価材料にすれば、人材を外に出さざるを得なくなる。埋もれた人材を活用のためであるならば、厚生労働省の判断はあながち間違っていないことになる。

 就職するはずの場所にずっと居座る。当事者の将来のためにも、そのような事態を打開できるようになるといいな。

 

https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12601000-Seisakutoukatsukan-Sanjikanshitsu_Shakaihoshoutantou/0000091254.pdf

©資料2-1 障害者の就労支援について:厚生労働省

 

http://www.pref.osaka.lg.jp/attach/1198/00260283/h27_syuro_tyousa_matome.pdf

©移行支援事業所推移 A型事業所推移 B型事業所推移:大阪府

 

文章:陰と陽

関連記事

  1. 障碍者は口だけにならないように
  2. 兵庫県の障害手帳(取得条件など)
  3. 躁鬱病の躁状態だから、普段より成果が出るとは限らない
  4. 福祉事業所の職員が工賃を着服
  5. 介護事業所の管理者のテレワーク解禁
  6. 障碍者支援で当事者がよくなる確率はかなり低い
  7. 作業療法士について(福祉の資格)
  8. 障碍者が会社で居場所を確保するためには

おすすめ記事

価値観の違いについて

恋愛の価値観はみんな違う。 それは当たり前のことで、普通なこと。 そもそも、…

遺産相続で、もめないために

 直系の家族に不幸があった場合、子供や孫は遺産を相続することになる。 遺産とは死…

世界の国と国旗☆第52回目 ギリシャ共和国

皆様こんにちは椎名 夏梨(しいな かりん)です。いつも読んで…

三段目の響龍が死亡

 大相撲の響龍(三段目)が急性呼吸不全のためになくなりました。28歳という、あまりに…

健常者と社長になれるくらいの優秀な能力を持つ人では、会社に対する考え方が異なる

 健常者、非常に優秀な人間(社長になるくらい)では、会社に対する考え方は大きく異なり…

新着記事

PAGE TOP