レジャー

プロ棋士になるのは難しい

 

 将棋のプロ棋士は、1年間で4人のみがなれる職業。(一部例外あり)。東大に入るよりも狭き門といえる。

 プロを目指す人たちは、奨励会員になるための試験を受ける。合格率はあまり高くなく、この時点でプロになる道を絶たれる人も少なくない。

 6級から始まり、一定の成績を収めることで昇級、昇段する。(降格する場合もある)満21歳までに初段、満26歳までに4段にならなければ自動的に退会となる。

 プロ棋士を目指す奨励会員の最終関門が三段リーグ。プロになるためには、これを突破する必要がある(三段リーグは半年間で18局を指す)。全対局を終えた時点で、参加者の中の上位2名が勝ち抜けとなり、晴れてプロデビューとなる(参加者の数は毎回変動する)。

 上位2名の成績は以下によって決まる。

(1)成績がよい奨励会員

(2)同じ勝敗であった場合、前回の成績が良い奨励会員(前回の成績で順位がつけられる。決定戦は行われない)

 プロになる棋士は(1)のみで決まると思われがちだけど、同じレベルの実力の奨励会員が集まるため、(2)も非常に重要となる。(2)によって棋士になれる、なれない人は毎回のように現れる。プロになれなくとも、前回に良い成績を残しておくことがプロへの近道となる。

 どれだけの成績を収めればよいのかは毎回変わる。実力が拮抗しているため、最高成績は16勝2敗となっている。15勝の場合も、100パーセントプロになっている。(過去の実績より)14勝4敗からは、他の奨励会員の成績との兼ね合いになる。勝率が下がるほど、棋士になれる確率は低くなる。(11勝以下だとよほどの運がないと無理。過去に数例しかない) 

 藤井壮太が最年少棋士となったと話題になった。三段リーグの勝敗は13勝5敗。初参戦とあって、見事に一期抜けを決めた。(最終成績は1位)

 世間に知られていないものの、彼が最後の対局で敗れていた場合、プロになることはできなかった。(2)の規定により次点もつかなかった。(次点は3位に与えられる。3位に2回なると、フリークラスでプロ棋士になる資格を得る)プレッシャーを跳ね返す強心臓によって、プロ棋士となった。13勝はボーダーラインとなることが多いため、1位抜けは強運であったともいえる。

 今期もプロになるための勝負は繰り広げられている。24歳の女性奨励会員が6戦を終えた時点で、5勝1敗で3位につけている。このまま勝ち続ければ、初の女性棋士(男子に混じって指す)も現実となるかもしれない。男子の世界に、女性が一石を投じる日を願ってやまない。

 

文章:陰と陽

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