福祉・医療

結果主義は障碍者にとって生きにくい

 

 見えない部分でどんなに努力をしても報われない。そのように感じている人は多いのではなかろうか。

 人間の評価は原則として、目の前の出来事によって決まる。裏でどんなに努力をしても、その部分については評価されない。

 一番わかりやすいのは試験。テストの点数によって優劣を決められ、家庭における努力は一切加味されない。当人がどんなに地道に頑張ったと訴えても、教師は耳を貸してくれない。

 他のことがらについても、努力が加味されることはほとんどない。物事に取り組む姿勢ではなく、どれだけできるかによって評価がつけられる。

 結果主義は知的障碍者に大きく響く。彼らはどんなにもがいたとしても、平均点に達することはない。(一部は到達する者もいる)テスト、仕事で悪い結果を残すことにより、人格まで否定される。

 病気で衰えた人(種に高齢者)も対象となる。能力を失うことにより人間として低く扱われることになる。

 能力を重視される人は、弱者にとっては諸刃の剣。その一面から逃れることはないだろう。

 

文章:陰と陽

関連記事

  1. 適切な支援をする難しさ【障碍者編】
  2. 小説:『知的障碍を発症した女性は、入院先で少女と出会う 上』
  3. 精神科の選び方
  4. 支援員の支援適性をしっかりと見極めよう
  5. 障碍者施設は利用者の理不尽に耐えるのが仕事
  6. 配偶者のいる障碍者はA型作業所、B型作業所、就労移行などを利用し…
  7. 自治体によっては、アルバイトをしながら就労移行(B型作業所)を利…
  8. 障碍者支援の矛盾

おすすめ記事

自分の幸せすらわからない支援員が、他人を幸福にするのははなっから無理

 障碍者支援における重大な欠落事項としてあげられるのは、障碍について分からないことで…

『なんで…』

いつだってそう…悩んでいるのは.あなただけじゃないその一言を言われる度に心に…

罪を憎んで人を憎まず

出典:© いらすとや. All Rights Reserved.何も悪いことはしていない?…

『秋が来る…』―夏も終わり秋へと変わる―

夏も…もうすぐ終わる。セミの鳴き声も…&…

『時が経つのは早い』

青春に満ち溢れている10代真剣にこれからの人生を考える20代…

新着記事

PAGE TOP