*この話は一部を改変して執筆しました。
知人の勤めている会社に、障碍者枠の人間がやってきた。
知人曰く、仕事がとにかく遅いとのこと。一般人なら二時間程度で終わる業務が、四時間かけても終わらない。障碍者枠で入社した社員の尻拭いをさせられることもあるといっていた。
一人では危なっかしいからと、誰かが見ているように指示されているとのこと。知人も自分のことで忙しいのに、第三者にかまっている余裕はないため困惑しているとのこと。
早退の回数も多いといっていた。一般人の感覚では、一か月で二回というのは多いようだ。(障碍者なら充分にありえる)
仕事が遅い、危なっかしい、早退が多い社員は一般枠なら懲戒解雇処分となる。ただ、障碍者枠なので簡単にやめさせたりはしない。知人はそのことに頭を悩ませていた。
知人からの話を聞き、障碍者枠だとしても一定の能力を求められることを痛感した。迷惑ばかりかけていては、いずれ居場所を失ってしまいかねない。
欠勤、早退しないことも重要だ。出社できないと信用を落とすことに繋がる。
健常者から高評価を獲得するためには、いくつもの壁を乗り越えていく必要がある。障碍者は課題を乗り越えられるだろうか。
文章:陰と陽