福祉・医療

支援者と知的障碍(発達障碍)は見ている世界が違う

 

  支援者(ほとんどが健常者)と知的障碍、広汎性発達障碍(利用者)では見えている世界が異なっているような気がしてならない。

  支援者の見ている範囲は、地方の学校の教室くらいの広さにとどまっている。努力をすれば、誰でも成長できるという理念を持っているように思えてならない。

 健常者の意見は一つの学校にあてはめるなら正しいと思うけど、全国区となると違うような気がする。学校のレベルはピンからキリまである。日本でトップレベルの学校、知的障碍者の通う福祉学校では天と地ほどの差があるのは一目瞭然だ。灘高校、一般高校を比較してもレベルは根本的に異なる。

 健常者が知的障碍者、広汎性発達障碍と、分かり合うためには、その部分について理解を深めていく必要がありそうだ。彼らを小さな学校の生徒とみなしている限り、歯車をかみ合わせることはできない。利用者は健常者に追いつこうとして、潰れていってしまうのがオチだ。支援者の好意によって、利用者はどん底に叩き落されていく。

 人間は天と地ほど差があるという答えに辿り着くのに時間を要しない。支援者に東大に入学しろといって、実行できる人はほとんどいない。人間によって異なるというのは、支援するにあたって初歩中の初歩なのである。これすらわからないのであれば、他者の力になるのは不可能といっていい。行動すればするほど、第三者の評価を落としてしまうだろう。(対象は障碍者に限らない)

 人間のことをもっと理解している支援者と巡り合えるといいな。そうすれば、バラ色の人生を築くことができるかもしれない。

 

文章:陰と陽

関連記事

  1. 支援の充実している就労移行支援事業所の紹介
  2. メンタルヘルスの本の出版に携わるA型作業所
  3. 障碍者支援は退職代行業者?
  4. 自分のやり方を模索してみよう【障碍者編】
  5. 【難病について①】『病名』で嫌な思いをすること。
  6. 交通費を支給される就労移行事業所もある
  7. 障碍者が仕事をする際に気をつけたい7つのポイント
  8. 障碍者の生きる道

おすすめ記事

厚生労働省のデータから見る就労移行支援事業

  就労移行の就職率についてこれまで書きました。今回は厚生労働省の示したデータを元に…

世界の国と国旗☆第30回目 エルサルバドル共和国

皆様こんにちは椎名 夏梨(しいな かりん)です。いつも読んで…

野菜ジュースは糖質(糖分)が非常に多い

 不足している野菜を補うために、野菜ジュースを飲む人はいると思います。(筆者も飲んで…

日本で最初に餃子を食べた人は「ご隠居さま」?

「ご隠居さま」?...とは、助さんと格さんを従えていた黄門様こと徳川光圀です。光…

「ノーベル賞」と「ダイナマイト」の関係

ノーベルが「ダイナマイト」を発明ご存知の方も多いかと思いますが、…

新着記事

PAGE TOP