「いじめ保険」という制度がある。
いじめを受けたから保険金を受け取れるわけではない。加害者、学校などがいじめ問題の解決に消極的な場合、弁護士をつけられる制度である。第三者の介入によって、いじめを解決しようとするのがいじめ保険の目的となる。
学校への不信感からか、加入する親は増加傾向にあるようだ。お金をかけたとしても、自分の子供を守りたいというのが伺える。金額も数千円程度と安いため、大きな負担とはならない。
弁護士が手助けしてくれるというのは、一見するといい制度に見えるけど、デメリットも大きいような気がする。子供のやり取りに第三者が介入することで、クラスメイトから避けられてしまうリスクが上昇する。感情のこじれから、学校に通いにくくなることも想定される。
一時的な解決によって、永久的な問題が生み出されるのであれば本末転倒だ。ものごとを放置しておいた方が、被害が少なく済むというのはよくある話だ。使いどころが非常に難しいといえる。
今年度から始まった「いじめ保険」がどのように推移していくのかを見守りたい。一〇年後、二〇年後には実を結んでいるといいな。
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20191002-00050043-otonans-soci
©背景に学校不信? わが子のいじめに備える「いじめ保険」人気、心配な親は加入すべき?(オトナンサー) – Yahoo!ニュース
文章:陰と陽