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大相撲で怪我による休場が目立っている

 

 大相撲で休場が目立っている。

 関取と呼ばれる人たちは年に90日間(幕下以下は42番)の相撲を取る。それに加え、巡業などで地方に出向かなければならない。身体を休める間もなく、次の場所が始まることとなる。

 年六場所を減らすという意見もあるけど、大相撲協会の利害もあるため非常に難しいところ。初土俵からの十両昇進が遅れることによって、恩恵を受けられなくなる力士が生じてしまうため当事者も反対しにくい。(現行の年6場所なら、全勝を続けることにより一年以内で十両昇進が可能。関取になれば待遇が大きく変わる)場所を減らすことで年齢を重ねてしまうため、大関、横綱に手が届きにくくなるというデメリットもある。

 一部では全休して治療に専念する力士(関取)もいるけど、ほとんどは無理をして出場しようとする。大相撲では全休すると番付が下がる(横綱以外)ため、休場はなるべく避けたいのが力士の本音だろう。

 大関の地位であったとしても、一年間休場すれば幕下まで番付が落ちてしまう。一五〇〇万円以上(十両、幕内、小結と関脇、大関によって変わる)といわれる、年収を守るために無理せざるを得ない。幕下以下では給料(優勝賞金はある)はなく、原則として基本手当のみとなる。(幕下で年収180万円前後といわれる)待遇の差は歴然だ。

 年収以外の待遇も大きく変わる。十両以上では廻しの色を自由に決められるのに対し、幕下では黒で統一されている。塩や力水も十両以上しか許されない。(取組の進行が早すぎる場合は、幕下上位で塩をまかれることは稀にある)

 あらゆる面で十両を境に天と地ほどの差がある。幕下以下は結婚も許されない。(相撲界に入る前に結婚した場合は妻と離れて生活する)関取が地位を守ろうとするのは自然な流れだ。

 力士の重量化も休場の要因といえる。体重をもっと絞らないと、身体に大きな負担となる。全力士が120~130キロくらいまで落とせば、怪我の改善につながるかもしれない。

 スポーツである限り怪我をなくすことはできない。そうだとしても体調管理をきっちりと行うことによって、故障しにくい身体を作ることはできる。万全にケアして、良い相撲を取り続けてほしい。

 

文章:陰と陽

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