病院(診療所)の待ち時間を短縮したい。そのように願っている患者は多いのではなかろうか。
近年では多くの病院が予約日時を設定することで、患者の待ち時間の短縮につなげている。せっかちな現代人に合わせた医療を提供している。
問題なのは予約日だけを設定し、時間を決めていない病院。そういう場合は、待ち時間が長くなりがち。一五分、三〇分なら我慢できるけど、三時間ともなるとさすがに厳しい。身体の弱い子供、高齢者のことを考えてほしいところ。
ようやく順番が回ってきても、診察時間はわずか三分。患者はいいたいことをいえないまま、診察室をあとにすることになる。
病院で会計を済ませれば終わりではない。処方される薬は基本的に院外となっている。人気のある薬局では、一時間以上も待たされることもある。病院の待ち時間と合わせると四時間、五時間に迫る。通院している病院がよほどの名医でなければ、他の病院に鞍替えしようと思うだろう。診察、薬代が上がったとしても、何時間も待たされるよりはずっといい。
病院に通院するにあたって切っても切れないのが待ち時間。どのように向き合っていくかが、大きな課題となる。
文章:陰と陽