福祉・医療

支援者と利用者【障碍編】

 

 全国には多くの障碍者支援機関がある。当事者はその中から一つまたは二つを選んで登録し、支援者からサポートを受ける。

 後天性の障碍者で、一般に限りなく近いのであれば登録してもいいと思う。ただ、障害の程度(個性)が強ければ強いほど、マイナスの方向に進む確率は上昇する。真の意味で解決を図れないなら、登録しない方がよいと思われる。

 野球で例えるとすれば障碍者は投手、支援者は捕手の役割を担う。どんなに良いリードをしたとしても、投手が応えられなければどうしようもない。

 キャッチャーが高速シュートを要求したとしよう。ピッチャーがその球種を投げられなければ、サインは意味をなさない。キャッチャーはピッチャーの特徴を掴むことが求められる。

 障碍者支援では支援者はキャッチャーになれない。ピッチャーは訳のわからないサインに振りまわれている。

 投手と捕手には信頼関係が必要となる。構築できなければ、前に進むことはできない。

 障碍者支援の体制は今後、強化されていくだろう。ただ、当事者に真の解決の道を示せるかは未知数だ。 

 当事者が一人で生きられる力をつけるのが、一番の解決法のような気がしてならない。支援機関はいらないといえるような社会作りに力を入れていきたい。

 

文章:陰と陽 

関連記事

  1. 障碍の診断を受け入れる勇気をもとう
  2. コラム:『これからの医療者』
  3. 障碍者は八方美人より一つに打ち込んでみたい
  4. 障碍者施設で長続きする人、すぐにやめてしまう人
  5. 居心地を良くしたい利用者同士の会話
  6. ふるさと納税のお礼として届ける「水耕ニンニク」を自家栽培するA型…
  7. アルコール依存から脱却するのを目的とした福祉事業所
  8. 歯は虫歯にならなくてもしみる

おすすめ記事

「蔵の財」、「身の財」、「心の財」

「蔵の財」とは、蔵にためた財という事で、物やお金の財産で、…

『一気に崩壊…』―崩壊してしまえばもうどうでもよくなる―

何か嫌な音がする。それが…一気に崩壊した音な…

他者本位のまなざしで接すれば・・・

 他人を良い方向に導けないのは、第三者の気持ちを大事にしていないからだと思う。 …

『平坦な道だけじゃない』―道は、その人の人生そのものー

どんなに平安な道も…必ずどこかは…でこぼこな…

880トン

『880トン』この数字でピンとくる人は多いと思う。事故を起こした東京電力の福…

新着記事

PAGE TOP