近年、地方における市町村名の合併、学校の閉鎖が増えている。
市町村が合併することで、元々の市町村名が変更される。居住地を構えている者にとっては、事務作業を黙々と進めるかのように、変えられてしまうのは悲しいものがある。元々の町名に誇りを持っている住人は、新しい市町村名をなかなかに受け入れがたい。
通学する生徒の減少による学校の閉鎖も目立つ。強制的に新学校に通うことになった児童、生徒はどのような思いを持つのだろうか。慣れない環境に適応する現実と向き合っていけるのか。
元々の母校への愛着が強い場合、新しい学校への通学をすぐに受け入れられない子供も一定数現われる。学校の閉鎖は、一生に大きな影響をもたらすこともありうる。
学校が閉鎖した場合、自宅から新学校までの距離が遠くなるケースがほとんど。保護者にとっても負担増となる。我が子が卒業するまで、学校の存続を願う保護者は多い。
母校が閉鎖することで、通っていた学校に愛着を持っていた大人を、ぽっかりと穴が開いたような寂しさで包んでいく。卒業した高校がなくなることに、やりきれない思いがこみあげてくる。
大人の都合で市町村の統合はこれからも増えていく。住んでいる人に対するサポートは欠かせない。
文章:陰と陽