コラム

藤田和也『やってはいけない不動産投資』

藤田和也『やってはいけない不動産投資』朝日新書

アベノミクスの煽りを受けて、日本でもミニバブルが発生していた・・・!?

それも一部の階層(投資できる人)に限ってのことですから、一般庶民の肌感覚からすればバブル期の90年代初頭から数えて「失われた20年」が、今もなお容赦なく継続しているようにも捉い知れます。

 

閑話休題

本書に視点を移してみます。

年収が、1千万円前後の安定した層にターゲットを絞った不動産業者。

それに便乗し、荒稼ぎを目論む悪徳銀行の所業を世に知らしめるのが本書のあらましです。

 

投資に向かわせる手口とは、「家賃保証をします。利回りがマイナスになる恐れがないですよ」と誘いつつも、業者は売り値に家賃保証分を上乗せしているため、家賃保証は買い手の支払ったお金から補填されるという仕組み(秘密の花園)です。

 

仲介手数料は、本来なら「物件価格×3%+6万円」

 

投資の失敗は自己責任になり、銀行や不動産業者には降りかかって来ないというような、嘘のような本当の話でした。

 

文章:justice

 

関連記事

  1. 小説:『自分の道(4)』
  2. コラム:『M君のこと』
  3. 国民は怒っていた
  4. ホルヘ・ルイス・ボルヘス著『伝奇集』のご紹介
  5. 【第四回】『失敗と成功の関係を理解する』
  6. 何歳まで生きたいですか?
  7. 映画『ファントム』のご紹介
  8. ブロックチェーンから見えてくる「未来予想図」

おすすめ記事

盲(視覚障碍)・聾(聴覚障碍)者のためのA型作業所の紹介

 盲・聾学校卒業者と対象としたA型作業所を紹介します。(ホームページにおいては雇用契…

刷新していこう

変化変化の時代です。常にアンテナを張って意欲的に貪欲に取り組んでいかないと、時代の変化に取り残されて…

よさそうだけどよくないもの

 相撲界ではちゃんこがうまくなる人は出世しないといわれています。どうしてなのかという…

エジソンの言葉を障碍者支援に当てはめる

  エジソンは1パーセントのひらめきすらできないものに、99パーセントの努力を積み重…

阪神の選手が書類送検された

 阪神の選手が妻から書類送検されたという話題があがっている。 他人の家庭のことな…

新着記事

PAGE TOP