コラム

一人の若者が太宰治について思うこと

 

最初の印象

幼いころに刷り込まれた太宰治という作家の印象はネガティブなどのマイナスのイメージでした。そのまま中学生になった筆者は読書をするようになりましたが、太宰治に対して悪いイメージしかなく世間で評価されているのを知っている反面、内心「読むものか」と感じていたのを強く覚えています。

 

印象の変化

それからながい時が立ち、筆者は太宰治の最高傑作ともいわれている人間失格を読んでみようと決心しました。幼いころは太宰治という作家にマイナスのイメージしかなかったのですが、時がたつにつれ、テレビや書籍など情報を取り入れていくうちにどこか惹かれていくのを感じたのです。

 

実際に感じたこと

読んでみて筆者はいくつも心を動かされました。まず太宰治の感じ方や考え方などが、現代を生きる人間にも通用するものだった点にあります。それにこの作家の文章がまったく読みづらさを感じさせるものがなかったのも意外でした。

また同作者の津軽などを読んで思ったことは太宰治という人間はユーモアに富んでおり、それを作品で惜しみなく発揮している点です。ネガティブだけの人間だと思っていた筆者には驚きの発見でした。

この太宰治の生きた時代に作者の作品を読むことができた人はどれだけ幸せだったろうとうらやむほどです。

 

知ってほしいこと

おそらく同じ現代の若者は太宰治と聞いてネガティブとだけで切り捨ててしまう人がいるかもしれません。しかしそれはあまりにもったいないこの作家のユーモアを提供するサービス精神や苦悩に苛まれる姿など世界の見方が変わるといっても過言ではないと筆者は思います。

 

文章:マフユノダリア

関連記事

  1. 1回失敗したけど、また『結婚』はしたいと思います。
  2. 映画『新聞記者』監督/藤井道人、主演/松坂桃李・シム・ウンギョン…
  3. 小説:『彼女との約束(7)』
  4. メンタルが大事
  5. ショートショート『雪の日の幸運(幸せはどこに待っているかわからな…
  6. コロナワクチンについての、シンプルな話。
  7. 物語の一巻目を簡単に解説! 第五回【こじらせ百鬼ドマイナー】
  8. A型作業所に通いながら、日商簿記3級を取ってみた!!

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

おすすめ記事

千代丸、英乃海が休場後に土俵復帰

十両で途中休場していた、千代丸、英乃海が土俵に復帰しました。一つでも多く勝って、幕下陥落を避けるため…

愛媛県今治市の名物B級グルメ:『焼豚玉子飯』紹介

 愛媛県今治市の名物B級グルメの『焼豚玉子飯』の解説と、家での作り方を紹介します。…

『ミーツ・ザ・福祉2022』の感想

画像提供元 https://live.staticflickr.com/1662/262791730…

第六天の魔王

生命と宇宙の大法則を解き明かした仏法です。仏典に、…

優秀な人はトップには向くけど部下には向かない

優秀すぎる人は会社のトップには向くけど、部下には向きにくい性質をもちます。どうしてな…

新着記事

PAGE TOP