就労

就職氷河期世代に対する、政府の就職氷河期支援政策は手遅れ

 

 就職氷河期世代に向けて政府が『就職氷河期世代支援プログラム』を始めましたが、政策の実施が遅すぎてほとんど意味をなさないでしょう。非正規雇用者を30万人、正規雇用者にする事を目指して、それを3年で達成する等の目標は、異世界転生チート無双ラノベより非現実的です。

 

 就職氷河期世代は30代後半から40代後半です。その年代の非正規雇用者が正規雇用になったとして幸せを感じられるのでしょうか。就職氷河期に新卒就職できた同年代の上司等に『生存者バイアス』による見下された扱いを受けるのは、非正規の時と大差はないのではないでしょうか。

 

 『ハローワーク』に専門窓口の設置、専門チームによるきめ細やかな支援をうたっていますが。ハローワークの相談窓口業務が非正規職員で行われているのに、そのようなことが出来るのでしょうか。ハローワークの非正職員が非正規雇用者の正規雇用化を支援し助ける。余裕のない人が人を助けることは出来ないし、人は他人にそんなに優しくする事は出来ないと思います。

 

 非正規を正規雇用する企業には『補助金』を出すと言っていますが、補助金の給付期限が切れたら、採用者を自主退職に追い込むパワハラが行われることでしょう。

 

 『専門知識』や『ノウハウ』を有する民間事業者に業務委託をすると言っていますが、優秀な民間事業者が存在しているなら、就職氷河期の就職問題はもう少し何とかなっていたでしょう。『貧困ビジネス』をやっている反社会的な民間事業者に、税金が無駄に使われるだけになってしまうのではないでしょうか。

 

 就職氷河期世代支援プログラム発表した『内閣官房』がひきこもり経験者の参加も、うたっていますがこれも遅すぎです。『厚生労働省』の『ひきこもり対策推進事業』も遅すぎで、そのうえ両者の連携が上手くいくか大変疑わしいです。これも貧困ビジネスを行っている『NPO』や『NGO』に無駄に税金が流れて不正の温床になるでしょう。

 

 就職氷河期に何百社も面接を受けて落とされた結果、疲れ切って学習性無気力状態で不眠、抑うつ、慢性アルコール依存症等や自己肯定感が極端に低くなってしまった非正規雇用者や引きこもりに、これらの政策が役に立つとはとうてい思えません。

 

 就職氷河期世代支援プログラムが役に立つ人間は、非正規や無職でも希望を失わず、資格取得やスキルアップに努め、その状況に理解を示し衣食住を提供してくれる家族や友人がいる人くらいのものでしょう。つまり存在しません。

 

 高度経済成長やバブル経済で豊かな暮らしをしていたのに、就職氷河期世代に職や金や人間らしい生活を分け与えなかった、高齢者から金を奪うことは所得の再配分で正義と言っている『振り込め詐欺』や『特殊詐欺』の勧誘を見て、そこに正当性を感じて『詐欺グループ』に参加する若者の増加や若者の貧困率をもっと深刻に感じてほしいものです。

 

 せめて『誘い文句・謳い文句』ぐらいは、詐欺グループより魅力的につけて欲しいものです。それか成人なら、年齢制限なしの『安楽死』や『尊厳死』の容認と合法化、就職氷河期世代は死ぬほど疲れ切っています。

 

文章:北山南河

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