福祉・医療

精神科の初診時にすること

 

 精神科に行こうと思ったら、まずネットで通院出来る距離の精神科のある総合病院を検索しよう。

 総合病院のホームページで、「初診受付の時間」、「精神科医が何人所属しているか」、「曜日ごとのスケジュール」を調べておく。さらには、外観や病院内の様子や設備にも目を通す。ネットの口コミは当てにならないし、見ていると不安になったり混乱したりするので参考にならないこともある。

また、主治医の紹介状が無いと余計なお金が掛かるのでかかりつけ医に行って紹介状を書いてもらおう。かかりつけ医は何科でもいい。紹介状を書いてもらうのにも、お金がは掛るが、紹介状無しで総合病院に掛かるよりも安くつく。

 

 保険証、お金、紹介状、もしあればお薬手帳、今現在服用している薬のリストを用意して病院に行く。病院に着いたら総合受付に行って診察申込書に記入。そうして初診手続きを進める。分からないことがあれば、受付を担当している人が説明をしながら進めてくれるため、とまどうこともなく診察券が発行される。

 ちなみに、精神科の初診手続きも受付の人が手助けしてくれるので困ることはほぼ無い。

 

 初診手続きが済んだら精神科に向かう。

 院内に地図や案内板があるので、迷う事は無いはず。もし、場所が分からなければ病院職員に尋ねよう。精神科の受付に着いたら、受付にいる看護師か職員に診察券を出して診察希望を伝える。院内LANで総合受付から通知が届いているはずなので、スムーズに問診票が渡されるだろう。受け取ったら、早速、問診票を記載してみよう。記入内容は住所、氏名、年齢、性別などで、診察申込書と重なる項目もある。面倒だがちゃんと記入しよう。「今、精神的に困っていること」や、「何時から困っているのか」の外、「どの科に掛かっているのか」、「薬の服用の有無やアレルギー」、「飲酒、喫煙の有無」や「家族構成と家族の病歴等の項目」と「精神的に困っていることについてのアンケート(マークシート等)」に記入していく。答えにくいことは空欄にしても構わない。書き終わったら受付に提出して呼ばれるまで待合室で待つ。

 

待合室にはテレビ、本、雑誌、ウォーターサーバー等があり、電光掲示板で診察の順番が分かる所もある。待ち時間は20分から80分以上と様々。我慢して待つしかない。トイレ等で待合室から出るときは、受付の人に一声かけて出る。

 

 呼ばれたら診察室に入る。大概は机をはさんで精神科医と向き合う形でイスに座る。医師は状況を聞いて来るので話す。初診は30分以上診察してくれる場合が多い。初診で病名を患者に告げる医者はほぼいない。初診で確定的な判断を出すことは難しいし患者に病名を告げると患者の状態が悪くなる可能性が有るからだ。処方箋を書く為に便宜上の診断名を付けるが、それも患者には告げられない。医師に診断名を尋ねても医師は答えられないし、そのことで不安になる必要は無い。

 

 診察が終わったら、総合受付で診察料を払って再診の予約する。自動清算機で支払う所もある。領収書と処方箋を無くさないようにする。病院のすぐそばに、何軒か保険薬局があるのでそこで処方箋、保険証、お薬手帳を出して15分ほど待つと薬が出てくる。処方箋は有効期限があるので、処方箋が出た日に薬局に行って薬を出してもらうと良い。お薬手帳を忘れても薬は出るが、支払いがほんの少し多くなる。お金を払って薬を受け取るとこれで初診は終わる。

 

 初受診は、一日仕事になることを覚悟しよう。終わったころには、疲れているので早く家に帰って休むようにしたい。そして処方された薬を飲み忘れないようにもする。

 

文章:北山南河

 

関連記事

関連記事

  1. 障碍者は八方美人より一つに打ち込んでみたい
  2. 健康のために、「歯科検診」を受けよう
  3. 支援者と利用者【障碍編】
  4. 職場で適応障害を発症する人が増えている
  5. 介護業界を目指す方が最初に取得する資格
  6. 障害のある方でも福祉関係の仕事で働けるのか⁉
  7. 格差を生み出す要因
  8. ショートショート『高齢者施設に変化』
PAGE TOP